二世帯住宅は結婚後独立したものの、住居資金が上がったため、やりくりが上手くいかないという経済的理由が大きい。今後ますます増えそうな気配がある。たしかに資金として公的融資を利用する際、二世帯住宅なら親子それぞれが利用できるという利点があるのは結構なことだが、もともとこの二世帯住宅というのは、例の住宅産業がひと稼ぎしようと開発した新商品。規模もタイプもさまざまなので、選択の段では儲けたがり屋の口車に乗せられることなく冷静に将来的な見通しを立てる必要が生じてくる。
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それでは人雑把に各タイプをあげてみると、
(1)完全同居型……寝室以外のスペースはすべて共有。
(2)休息スペース分離型………寝室以外にも家族のリビングなど、くつろぎの場をそれぞれ独立。各世帯とも親しい友人を自分のスペースに迎えることができる。それ以外はすべて共有する。
(3)部分同居型……食、トイレやバスの水回りは共有するが、玄関、寝室ゾーンを独立させる。
(4)独立相袖型……基本的に両世帯それぞれが独立生活を営むタイプ。ただし住居内で往来可能。
(5)隣居意識型……生活を完全に切り離して考えるスタイル。同じマンションの同フロアの別の部屋など、いわゆる「スープの冷めない距離」に住む。
ひと言で二世帯住宅といっても、これだけ多くのスタイルがあり、他にもまだまだ考えられるかもしれない。親子同居が理想であるが、同居といってもひと昔前までのような大家族制度的な形とは異なった、現代ならではの住まい方があるはず。世代の違う家族が一緒に暮らすための配慮や計画を怠ると、一緒に住んだまではよかったけれど……、ということにもなりかねない。