食品総合研究所機能生理研究室でも、実験をくりかえしていました。画像解析装置を使った迷路法によるネズミのサーチ(捜す)実験です。実験は次のとおりです。
「実験」
イワシの油を5パーセントふくんだエサで飼育していたネズミを一昼夜、水をあたえないでおきます。また、a−リノレン酸やDHAをふくまないパーム油のエサで飼育しておいたネズミも、同じように水をあたえないでおきます。そして迷路を作り、目的地に水をおいておくのです。ネズミは水を欲しがり、水のありかを捜します。が、迷路になっていますから、なかなか到達できないわけです。
「結果」
イワシ油のエサのほうのネズミ(DHAをとっていたネズミ)のほうが、目的地にとても早く到達しました。また、a−リノレン酸やDHAをふくまないパーム油で飼育されたネズミのほうは、なかなか到達できなかったのです。この結果はどういうことを意味しているかというと、のどか渇いているネズミが迷路を通って水を飲むという単純なことをするにも、DHAを食べているほうが良い結果になるということです。DHAは、捜すという能力や判断力、集中力、または嗅覚にも良い影響があるということが考えられます。私のチームの実験を裏づけるような事実として、教授の次のような研究があります。それはサフラワー油のエサ(a−リノレン酸やDHAをふくまないエサ)を食べたネズミは、シソ油のエサ(DHAを脳内にとりこめるエサ)を食べたものに比べて、落ち着きがないということです。つまり、DHAが不足してくると、記憶学習能力に悪影響が出てくるだけでなく、精神機能も衰えてくるのです。
[関連サイト]DHA|サントリーウエルネスオンライン
http://www.suntory-kenko.com/supplement/main/43322/> DHA & EPAについて